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ボイスボット・IVR・チャットボット、結局どれを選べばいい?違いと選び方を解説

「ボイスボット」「IVR」「チャットボット」。どれも問い合わせ対応を効率化してくれる心強い仕組みですが、名前は知っていても、その違いをきちんと説明できる人は意外と少ないものです。

「とりあえず良さそうなものを導入してみたら、思っていた使い方ができなかった」
「実は他の仕組みの方が自社に合っていた」
——こうした失敗の多くは、仕組みの違いを理解せずに選んでしまったことが原因です。

3つは似た場面で使われることもありますが、対応できる範囲や向いている問い合わせは大きく異なります。

本記事では、ボイスボット・IVR・チャットボットそれぞれの特徴と違いを整理し、自社にはどれが向いているのかを判断できる基準を解説します。導入で迷わないための判断材料として、ぜひ参考にしてください。

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目次

ボイスボット・IVR・チャットボットの違いを一覧で比較

ボイスボット・IVR・チャットボットは、いずれも問い合わせ対応を効率化する仕組みです。とはいえ、顧客が利用するチャネルや操作方法、自動化できる業務の範囲はそれぞれ異なります。
まずは、違いを一覧で確認してみましょう。

比較項目ボイスボットIVRチャットボット
対応チャネル電話電話Web・アプリ
操作方法音声で伝える番号を押す文字入力・選択
主な役割回答・聞き取り・受付分類・振り分けFAQ回答・自己解決
対応範囲登録・設計した範囲設定した選択肢の範囲FAQ・シナリオの範囲
対話方法音声で会話音声案内・番号入力文字でやり取り
向く問い合わせ定型質問・予約・聞き取り窓口が明確な受付FAQ・手順案内
有人への引き継ぎ会話内容とともに転送選択番号に応じて転送履歴を引き継げる場合あり
営業時間外対応可能対応可能対応可能
画像・URL案内不向き不向き向いている
  • 電話で顧客の用件を聞き取りたい場合はボイスボット
  • 問い合わせ先を分類したい場合はIVR
  • Web上で疑問を解決してもらいたい場合はチャットボット

が基本的な選択肢となります。
ただし、実際には「電話かWebか」だけで判断できるわけではありません。問い合わせ内容の複雑さや、自動対応でどこまで完結させたいかによっても、適した仕組みは変わります。

ボイスボットとは

ボイスボットとは

ボイスボットは、電話対応に音声認識やAIの技術を取り入れた仕組みです。ここでは、従来の自動音声案内との違いが分かるように、ボイスボットの基本的な特徴を説明します。

音声認識とAIを使って会話形式で対応する仕組み

ボイスボットとは、顧客が電話口で話した内容を音声認識によってテキスト化し、その内容をもとに自動で回答や案内を行う仕組みです。

顧客が「予約を変更したい」と話した場合、ボイスボットが用件を認識し、予約日や氏名、変更希望日などを順番に聞き取ります。確認した内容をシステムへ登録したり、担当者へ通知したりする設計も可能です。

企業が保有するFAQや商品情報、受付ルールなどをデータベースとして読み込ませれば、登録された情報をもとに問い合わせへ回答することもできます。
同じ内容の問い合わせを繰り返し受けている企業では、毎回同じ回答をする負担を減らせるほか、担当者による案内内容のばらつきを抑えやすくなります。

ただし、あらゆる質問に対応できるわけではないため、回答範囲や有人対応へ切り替える条件を事前に決めておく必要があります。

顧客が用件を言葉で伝えられる

ボイスボットの特徴は、顧客が案内番号を選ぶのではなく、自分の言葉で用件を伝えられることです。
IVRでは、「予約に関するお問い合わせは1番、契約に関するお問い合わせは2番」といった音声案内を聞き、該当する番号を選ぶ必要があります。

一方、ボイスボットであれば、顧客は「今日の予約時間を変更したい」「商品が届かないので確認したい」など、普段の会話に近い形で話せます。
選択肢のどれに該当するのか顧客自身が判断する必要がないため、問い合わせ内容を分類しにくい場合にも対応しやすい点がメリットです。

また、用件だけでなく、氏名や電話番号、住所、予約日時、契約番号など、受付に必要な情報を順番に聞き取ることもできます。
問い合わせの一次受付から必要事項の確認までを自動化できれば、担当者は聞き取り済みの情報を確認したうえで対応を始められます。

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IVRとは

IVRとは

IVRは、電話の音声案内と番号入力を使って、問い合わせを分類する仕組みです。どのような場面に向いているのか、操作方法と対応範囲からみていきましょう。

音声案内と番号入力で問い合わせを振り分ける仕組み

IVRは「Interactive Voice Response」の略で、日本語では「自動音声応答システム」と呼ばれます。

電話をかけると流れる「ご希望の番号を押してください」という案内が、代表的なIVRの利用例です。
顧客が入力した番号に応じて、担当部署へ電話を転送したり、必要な音声案内を流したりします。問い合わせの一次受付を人が担当しなくても、用件に合った窓口へ振り分けられる点が特徴です。

分岐の設定例は次の通りです。

「新規のお申し込みは1番」
「契約内容の変更は2番」
「解約に関するお問い合わせは3番」
「その他のお問い合わせは4番」

問い合わせ先が複数ある企業では、代表電話を受けた担当者が毎回用件を聞き、各部署へ取り次ぐ必要がありません。受付担当者の負担を減らしながら、電話を適切な窓口へつなげられます。

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あらかじめ決めた選択肢に沿って案内する

IVRは、事前に設定した選択肢と分岐に沿って案内を進めます。
仕組みが比較的明確で、顧客の入力結果によって処理が決まるため、問い合わせ内容を分類しやすい業務に向いています。

営業時間の案内や資料請求の受付、予約状況の確認など、対応方法が決まっている問い合わせであれば、音声案内だけで完結させることも可能です。
一方、選択肢に当てはまらない問い合わせや、階層が多すぎる案内では、顧客がどの番号を選べばよいか迷うことがあります。企業側の部署構成だけでなく、顧客が判断しやすい分類になっているかを確認しましょう。

チャットボットとは

チャットボットとは

チャットボットは、Webサイトやメッセージアプリ上で問い合わせに対応する仕組みです。電話を利用するボイスボットやIVRとは異なる特徴を、利用方法と顧客体験の面から説明します。

Web上のチャット形式で文字ベースで対応する仕組み

チャットボットとは、Webサイトやアプリ上のチャット画面を通じて、顧客からの質問に自動で回答する仕組みです。
質問文を入力して回答を得るタイプのほか、「商品について」「契約について」「配送について」などの選択肢を順番に選ぶタイプもあります。

企業が用意したシナリオに沿って回答するものや、登録したFAQから質問に近い回答を提示するもの、生成AIを活用して質問内容を判断するものなど、仕組みはさまざまです。

顧客がWebサイトを閲覧している途中で利用できるため、商品やサービスを検討している段階の疑問にも対応できます。
料金ページを見ながら「初期費用はかかりますか」と質問したり、申し込み画面で「必要な書類を知りたい」と確認したりできます。

電話を使わずに自己解決できる

チャットボットを設置すると、顧客は電話をかけたり、メールの返信を待ったりすることなく、自分で疑問を解決できます。
電話で話すことに負担を感じる顧客や、通勤中、外出先、夜間など、電話を利用しにくい状況にある顧客にも使いやすい窓口です。
回答内容を画面上に残せるため、手順や住所、受付時間などを見返しやすい点もメリットです。操作画面の画像、詳しい説明ページのURL、申し込みフォームへのリンクなどを示しながら案内することもできます。

ただし、Webサイトやアプリを開いていることが利用の前提です。緊急時や電話を希望する顧客にも対応できるよう、ほかの窓口も用意しておきましょう。

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ボイスボットとIVR、結局どちらが自社に合っている?

ボイスボットとIVR、結局どちらが自社に合っている?

ボイスボットとIVRは、どちらも電話対応を自動化できる仕組みですが、顧客の操作方法や対応できる問い合わせは異なります。ここでは、自社に適した仕組みを判断するため、5つの観点から比較します。

顧客の操作方法

IVRでは、顧客が音声案内を聞き、問い合わせ内容に合う番号を入力します。

選択肢が明確であれば、短時間で担当部署や案内へ誘導できます。一方、問い合わせ内容が複数の選択肢にまたがる場合や、該当する項目が分からない場合は、顧客が迷う可能性があります。

ボイスボットでは、顧客が用件を言葉で伝えます。「予約を取りたい」「契約内容を確認したい」と話すことで、システムが問い合わせ内容を判別します。
番号を選ぶ操作が不要なため、選択肢を判断しにくい問い合わせや、顧客から詳しい状況を聞き取りたい受付に向いています。

対応できる問い合わせの範囲

IVRが対応できるのは、基本的に事前に設定した選択肢と分岐の範囲です。

「1番を押したら営業部へ転送する」「2番を押したら営業時間を案内する」など、入力結果に対する処理が明確な業務に適しています。
ボイスボットは、顧客が話した内容を認識し、質問への回答や必要事項の聞き取りを行えます。FAQをもとに回答したり、予約や注文に必要な情報を確認したりするなど、IVRより広い範囲の一次対応を任せられます。

ただし、複雑な判断や例外対応、強い不満を抱えた顧客への応対まで自動化できるとは限りません。対応範囲が広いボイスボットでも、どの時点で人へ引き継ぐかを決めておく必要があります。

会話やシナリオの柔軟性

IVRは、あらかじめ設計した順番に沿って案内します。動作が安定しやすい反面、顧客の発言内容に合わせて質問を変えるような対応には向いていません。

ボイスボットでは、顧客の回答に応じて、次の質問や案内を変えられます。
修理受付では、顧客が伝えた症状に応じて、発生場所や緊急性、機器の型番など、確認する項目を変えられます。問い合わせごとに確認項目が異なる業務では、ボイスボットの方が柔軟に設計できます。

一方で、対応パターンを広げるほど、会話シナリオや回答データの整備も必要です。柔軟な仕組みを導入することと、運用の手間が少ないことは同じではありません。

導入・運用に必要な準備

IVRを導入する際は、問い合わせの分類、音声案内の内容、番号ごとの転送先などを決めます。
問い合わせ種別が整理されていれば、比較的シンプルな設計で運用を始められます。組織変更や窓口変更があった場合は、音声案内や転送先の修正が必要です。

ボイスボットでは、発言パターンや聞き取る項目、回答内容、例外時の対応などを整理します。導入後も、FAQの更新や認識精度、離脱箇所を確認しながら改善する必要があります。

問い合わせの振り分けだけを目的とするならIVR、受付や回答まで自動化したいならボイスボットが候補になります。

有人対応への引き継ぎ方

IVRでは、顧客が選択した番号に応じて、担当部署やオペレーターへ電話を転送します。
どの窓口を選んだかは把握できますが、転送前に顧客が詳しい用件を話しているわけではありません。そのため、担当者が電話に出たあと、あらためて状況を聞く必要があります。

ボイスボットでは、顧客から聞き取った用件や氏名、連絡先、問い合わせ内容などを担当者へ引き継げます。
「急いでいる」「困っている」といった発言や、回答できない質問を検知した場合に、有人窓口へ切り替える設計も可能です。

とはいえ、電話を転送するだけでなく、会話履歴や聞き取り結果が担当者へ共有されるかも確認しましょう。引き継ぎ後に顧客が同じ説明を繰り返す状態では、自動化によって顧客の負担を増やしてしまいます。

ボイスボットとチャットボット、何が違う?

ボイスボットとチャットボット、何が違う?

ボイスボットとチャットボットは、どちらも顧客の質問に自動で対応できます。両者の大きな違いは、利用するチャネルとコミュニケーションの方法です。

電話とWeb・メッセージという利用チャネルの違い

ボイスボットは電話を利用するため、顧客はWebサイトやアプリを開かなくても問い合わせできます。
移動中や作業中など、画面を操作しにくい状況でも利用しやすく、緊急性のある問い合わせにも向いています。企業の電話番号を知っている顧客であれば、従来と同じように電話をかけるだけで利用できます。

チャットボットは、Webサイトやメッセージアプリ上で利用します。商品ページや申し込み画面を見ながら質問できるため、Web上の手続きや検討を支援する窓口として有効です。

自社の顧客が普段どのチャネルを利用しているかによっても、適した仕組みは変わります。電話による問い合わせが中心の企業が、チャットボットだけを導入しても、電話対応の負担は十分に減らせない可能性があります。

音声と文字によるコミュニケーションの違い

ボイスボットでは、顧客が話した内容を音声認識によって処理します。
文字入力が苦手な人でも利用しやすく、住所や状況などを会話形式で伝えられます。一方、周囲の騒音や話し方、固有名詞などによっては、音声を正しく認識できない場合があります。

チャットボットでは、質問と回答が文字として画面に残ります。複数の手順や数字、URLなどを伝える案内に向いています。

とはいえ、顧客が質問文を入力する必要があるため、状況を文章で説明しにくい問い合わせでは負担になることがあります。質問の意図をうまく入力できず、適切な回答へたどり着けないケースも考えられます。

それぞれに向いている問い合わせ

ボイスボットは、電話で受ける定型的な問い合わせや、必要事項の聞き取りに向いています。予約受付、注文状況の確認、修理の一次受付、営業時間の案内、折り返し依頼などが代表例です。顧客が用件を口頭で伝えた方が早い問い合わせにも適しています。

チャットボットは、Webサイト上のよくある質問や、画面を見ながら確認したい案内に向いています。
料金プランの説明、操作手順、必要書類、配送方法、申し込みページへの誘導など、文字や画像、URLを使うことで理解しやすくなる問い合わせが代表例です。

電話とWebの両方から問い合わせを受けている企業では、どちらか一方に統一するのではなく、ボイスボットとチャットボットをそれぞれの窓口に配置する方法もあります。

ボイスボットを選ぶべきなのはこんな企業

ボイスボットは、電話で受ける問い合わせの一部を、会話形式で自動化したい企業に向いています。特に適している3つのケースをみていきましょう。

電話で定型的な問い合わせを多く受けている

営業時間、料金、予約状況、注文状況、必要書類など、同じ内容の問い合わせを繰り返し受けている企業には、ボイスボットが向いています。

FAQをもとに回答できるようにすれば、オペレーターが毎回同じ内容を案内する必要がありません。
問い合わせの件数が多い場合、担当者は一件ずつの対応だけでなく、電話が鳴るたびに業務を中断することになります。
定型的な問い合わせをボイスボットへ任せることで、人は個別判断や調整が必要な対応に集中しやすくなります。

導入後は、FAQの内容や顧客が実際に使う表現に合わせて定期的に見直しましょう。

顧客に番号を選ばせず、用件を直接聞きたい

問い合わせの種類が多く、選択肢だけでは分類しにくい企業にもボイスボットが適しています。
設備トラブルの受付では、「故障」「修理」「緊急連絡」など、複数の選択肢に当てはまるケースがあります。顧客に番号を選ばせるよりも、現在の状況を話してもらった方が、用件を把握しやすいでしょう。

また、氏名や住所、契約情報、希望日時など、受付時に複数の項目を確認したい業務にも向いています。

ボイスボットが必要事項を聞き取っておけば、担当者は受付内容を確認してから折り返せます。電話に出られない時間があっても、顧客の用件と連絡先を残せる体制を整えられます。

営業時間外にも電話受付を行いたい

夜間や休日にも電話がかかってくるものの、常時オペレーターを配置することが難しい企業では、ボイスボットが受付窓口の一つになります。
営業時間、予約方法、よくある質問などを自動で案内するほか、折り返しに必要な情報を聞き取ることも可能です。

営業時間外の問い合わせをすべて翌営業日まで放置するのではなく、用件だけでも受け付けられれば、顧客は「連絡が届いている」という安心感を得やすくなります。
緊急性のある問い合わせは、担当者への通知や有人窓口への転送に切り替える設計が必要です。

 

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ボイスボット導入前に知ってほしい7つの失敗パターン|向いている業務・向かない業務

IVRを選ぶべきなのはこんな企業

IVRは、問い合わせ内容を明確な選択肢に分けられる企業に向いています。回答や聞き取りよりも、分類や振り分けを重視する場合に検討しやすい仕組みです。

問い合わせの選択肢が明確に分かれている

商品に関する問い合わせ、契約変更、解約、採用、取引先からの連絡など、問い合わせの種類が明確に分かれている企業にはIVRが向いています。

顧客が選択した番号によって処理を決められるため、複雑な会話設計を行わなくても、電話の流れを整理できます。

ただし、選択肢が多すぎる場合や、一つの問い合わせが複数の項目にまたがる場合には不向きです。
「その他」の問い合わせが多くなる場合は、分類方法が顧客の実際の用件と合っていない可能性があります。現在受けている電話の内容を整理したうえで、無理なく選択肢へ分けられるか確認しましょう。

担当部署への振り分けを自動化したい

代表電話に入った問い合わせを各部署へ取り次ぐ負担を減らしたい企業にも、IVRが適しています。
営業部、サポート部、経理部、採用担当など、問い合わせ先が明確であれば、番号入力によって直接振り分けられます。

受付担当者が用件を聞き、内線表を確認して転送する作業を減らせるため、代表電話への着信が多い企業ほど効果を感じやすいでしょう。
誤った部署への転送が多い場合は、実際の入電状況をもとに選択肢や案内を見直しましょう。

簡潔な案内だけで対応できる

営業時間や店舗所在地、サービス終了のお知らせなど、決まった情報を伝えるだけで対応できる問い合わせにもIVRが向いています。

顧客が番号を押すと必要な案内が流れ、そのまま通話を終了できるため、オペレーターへつなぐ必要がありません。
資料請求や折り返し依頼など、入力内容が少ない受付にも利用できます。

とはいえ、顧客から詳しい状況を聞かなければ対応方法を判断できない場合は、IVRだけでは情報が不足します。簡潔な案内で完結する問い合わせと、会話や聞き取りが必要な問い合わせを分けて考えましょう。

チャットボットを選ぶべきなのはこんな企業

チャットボットは、Webサイトを訪れた顧客の疑問を、その場で解決したい企業に向いています。文字や画像を活用できる特徴が、自社の案内内容と合っているかを確認しましょう。

Webサイト上でよくある質問に回答したい

料金、申し込み方法、支払い方法、配送、返品など、Webサイトを閲覧する顧客から同じ質問を受けている場合は、チャットボットが役立ちます。

顧客が必要な情報を探して複数のページを移動しなくても、チャット画面から質問できます。
問い合わせフォームへ入力して返信を待つ前に疑問を解決できれば、申し込みや購入を検討している顧客の離脱を防ぐことにもつながります。

なお、回答を登録する際は、チャットボット内だけで説明を完結させようとしないことも大切です。詳しい情報が掲載されたページがある場合は、該当ページへ案内した方が分かりやすいケースもあります。

画像やURLを見せながら案内したい

操作方法や申し込み手順など、言葉だけでは伝わりにくい案内にはチャットボットが向いています。

画面の画像やマニュアル、動画、問い合わせフォームなどへのリンクを提示できるため、顧客は案内を確認しながら操作できます。
「マイページのどこから契約内容を変更できるか」といった質問に対し、該当画面の画像や変更ページのURLを示すことが可能です。

電話ではURLを伝えにくく、顧客がメモを取る必要もあります。視覚的な説明が必要な問い合わせでは、チャットボットの方が適している場合があります。

電話を使わず自己解決できる窓口を作りたい

電話以外の問い合わせ窓口を用意したい企業にも、チャットボットが適しています。

顧客は営業時間を気にせず質問でき、回答を画面上で確認できます。企業側にとっても、電話やメールへ集中していた問い合わせを分散させる効果が期待できます。

自動回答で解決できない場合に備え、電話や有人チャットなどの問い合わせ先も分かりやすく示しましょう。

失敗しない選び方|4つのチェックポイント

ボイスボット・IVR・チャットボットを選ぶ際は、機能の多さだけで比較しないことが重要です。自社の問い合わせ状況に合う仕組みを判断するため、4つのポイントを確認しましょう。

顧客が利用しやすいチャネルから考える

最初に、顧客が現在どのチャネルから問い合わせているかを確認します。電話が中心ならボイスボットやIVRWebサイト閲覧中の質問が多いならチャットボットが候補です。
企業側が利用してほしいチャネルと、顧客が実際に選ぶチャネルは一致するとは限りません。問い合わせ件数だけでなく、顧客層や利用場面、緊急性も含めて判断しましょう。

問い合わせ内容の複雑さから考える

次に、問い合わせがどの程度の情報量や判断を必要とするかを確認します。
明確な選択肢に分類できる場合はIVR決まった質問への回答や情報の聞き取りが必要な場合はボイスボット文字や画像で説明した方が分かりやすい場合はチャットボットが候補です。

一方、顧客ごとの契約状況を確認しなければ回答できない問い合わせや、専門的な判断、交渉、感情への配慮が求められる対応は、人が担当した方がよい場合があります。
自動化できるかどうかだけでなく、自動化したときに顧客が不便を感じないかという視点も必要です。

自動対応で完結させる範囲を決める

システムを選ぶ前に、問い合わせ対応のどこまでを自動化したいのか決めておきましょう。
例えば、次のように範囲を分けられます。

 

  • 問い合わせ先の振り分けだけを自動化する
  • よくある質問への回答まで自動化する
  • 氏名や連絡先、用件の聞き取りまで自動化する
  • 予約や申し込みの受付まで完結させる
  • 緊急性を判定し、担当者への通知まで行う

「できるだけ多く自動化したい」という基準だけで範囲を広げると、設計が複雑になり、顧客が途中で離脱する原因にもなります。
件数が多く、対応方法が決まっている業務から始め、運用結果を見ながら範囲を広げる方が現実的です。

有人対応への切り替え方法を確認する

自動対応で解決できなかった場合に、顧客をどのように有人対応へつなぐかも重要な選定基準です。
電話をそのままオペレーターへ転送できるのか、折り返し受付になるのか、営業時間外はどのように扱うのかを確認しましょう。

また、有人対応へ切り替える際に、自動対応で取得した情報が引き継がれるかも確認が必要です。
顧客がボイスボットやチャットボットに氏名や用件を伝えたにもかかわらず、担当者から同じ内容をもう一度聞かれると、手間を増やしたと感じられる可能性があります。

自動化の性能だけでなく、人へつながった後まで含めて問い合わせの流れを設計することが大切です。

 

【4つのポイントを自分たちだけで判断するのが難しいと感じたら】
問い合わせ内容の分類や自動化する範囲の設計は、業種や運用体制によって最適解が変わります。ボンズコミュニケーションでは、貴社の入電状況をもとに、どこまで自動化し、どこから人が対応すべきかを一緒に整理します。
電話対応の体制診断を相談する

一つの仕組みだけで解決しないなら、組み合わせるという選択肢も

ボイスボット・IVR・チャットボットは、必ずしもどれか一つだけを選ぶ必要はありません。
問い合わせの入口や内容に応じて組み合わせることで、それぞれの仕組みが不得意とする部分を補えます。

代表電話への着信をIVRで分類し、定型的な問い合わせをボイスボットへ、判断が必要なものをオペレーターへ引き継ぐ設計も可能です。
Webサイトにはチャットボットを設置し、料金や申し込み方法などの質問へ回答しながら、個別相談や緊急連絡は電話窓口へ案内できます。

  • IVRで問い合わせ先を振り分ける
  • ボイスボットで用件や必要事項を聞き取る
  • チャットボットで画像やURLを使って案内する
  • 判断や配慮が必要な問い合わせは人が対応する

このように役割を分ければ、すべてを自動化しなくても、問い合わせ対応全体の負担を減らせます。
ただし、複数の仕組みを導入しても、それぞれが独立していると、顧客情報や問い合わせ履歴が分断される可能性があります。システム同士の連携だけでなく、有人対応を含めて情報をどのように共有するかまで決めておきましょう。

まとめ | 結局は「ボイスボット・チャットボットと人、どう組み合わせるか」

ボイスボット・IVR・チャットボットは、それぞれ目的や対応方法が異なります。
問い合わせ先を番号で振り分けたい場合はIVR、電話で用件の聞き取りやFAQ対応を行いたい場合はボイスボット、Web上で文字や画像を使って自己解決を支援したい場合はチャットボットが適しています。

どの仕組みが優れているかではなく、顧客が利用するチャネルや問い合わせ内容、自動化したい範囲に合わせて選ぶことが重要です。定型的な対応はボイスボットやチャットボットへ任せ、個別判断や感情への配慮が必要な対応は人が担うなど、役割を分けましょう。

ボンズコミュニケーションでは、電話対応の自動化だけでなく、有人オペレーターによる対応を組み合わせた運用についてもご相談いただけます。
「どの仕組みを導入すべきか分からない」「自動化できる業務と、人が対応すべき業務を整理したい」という場合は、現在の問い合わせ内容や受付体制を確認したうえで、貴社に合った方法をご提案します。

【電話対応の見直しは、ボンズコミュニケーションにご相談ください】

  • 現在の入電状況
  • お困りごとのヒアリング
  • ボイスボット/IVR/チャットボット/有人対応の最適な組み合わせのご提案
  • 自動化する範囲と人が対応すべき範囲の整理

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