24時間対応の電話代行のなかには、相場よりも安く利用できるサービスもあります。

しかし、相場と比べて費用が安すぎるサービスを利用するのは不安だと考えている人も多いでしょう。

そこで本記事では、激安な電話代行はなぜ安くサービスを提供できるのか、その理由について解説します。

安いサービスを利用する際の注意点や、サービスの選び方も紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

激安な24時間対応の電話代行の特徴

激安を謳う電話代行は、なぜ安くサービスを提供できるのでしょうか？

激安な24時間対応の電話代行の特徴から、その理由を探っていきましょう。

受電数が限られている

激安を売りにするサービスのプランを確認すると、基本料金に含まれる月間コール数が少ない場合があります。

そのため、受電数が多いとコールオーバー料金が発生してしまい、激安なサービスを利用したつもりが予算オーバーしてしまったという事例も珍しくありません。

オペレーターの教育にコストをかけていない

安価なサービスは、オペレーターの教育にコストをかけていないため、価格が抑えられている可能性もあります。

教育を受けていないため、専門性の高い問い合わせには対応しておらず、簡単な問い合わせにしか対応できないケースもあります。

教育の手薄さからオペレーターの質にバラつきが出やすいのも格安な電話代行の特徴です。

オプションが割高に設定されている

激安な電話代行の料金プランをよく確認すると、基本料金は安いものの、オプション料金が割高な傾向にあります。

安いサービスを利用するつもりが、さまざまなオプションを追加した結果、相場よりも高くなってしまうケースがあるのも激安を謳う電話代行の特徴です。

激安な24時間対応の電話代行を利用するメリット

料金が安い電話代行を利用する最大のメリットは、コスト削減ができることです。

電話代行を外部に委託することで、企業は電話対応のための従業員の採用や研修にかかる費用を削減することが可能です。

その上、電話代行サービスの利用料が抑えられれば、大幅なコスト削減が期待できます。

また、電話対応を行う必要がなくなれば従業員の負担も軽減でき、業務効率が上がって生産性向上にもつながるでしょう。

いくらなら激安？24時間対応の電話代行サービスの料金相場

ここでは、24時間対応の電話代行サービスの料金相場を種類ごとに紹介します。

安い電話代行サービスの利用を考えているなら、料金を比較するためにおおよその料金相場を把握しておきましょう。

初期費用

初期費用は、サービスを契約する際に発生する費用です。

電話対応を請け負うための準備にかかる費用で、マニュアル作成費用やオペレーターの研修費用などが含まれています。

初期費用の相場は、1〜3万円程度です。

サービスによっては、最初から初期費用を設けていなかったり、期間限定で初期費用無料キャンペーンを行っていたりする場合もあります。

月額基本料

月額基本料は、毎月発生する固定費用です。

利用するプランによって料金が異なり、ひと月あたりのコール数により定められています。

月額基本料の相場は、月100コールまでなら15000〜100000円まで幅広くなっています。

提供するサービスの幅が広かったりオペレーターの質が高かったりするほど、月額基本料は高くなる傾向にあります。

コールオーバー料

コールオーバー料は、月額基本料に含まれるコール数を超えた場合にかかる費用です。

1コールごとに料金が定められており、コール数を超えなかった月は、コールオーバー料はかかりません。

1コールあたり300〜500円程度が相場ですが、月額基本料が安いサービスはコールオーバー料を高めに設定しているケースもあります。

オプション料

オプション料は、月額基本料金プランに含まれている業務以外の対応を依頼する場合にかかる費用です。

オプションの内容は、データ入力や電話の転送、FAXの送信などさまざまです。

24時間対応を依頼する場合、夜間・早朝や休日はオプション料金がかかるサービスも多くあります。

オプション料金は内容により異なりますが、データ入力は1件あたり300〜800円、電話の転送は1件あたり150〜250円、FAXの送信は1通あたり100〜200円が相場です。

激安な24時間対応の電話代行を利用する際の注意点

ほかの電話代行サービスと比べて料金が安すぎると、何か裏があるのではないかと不安になる人も多いでしょう。

そんな不安を解消するために、激安な24時間対応の電話代行を利用する際に注意すべきポイントも押さえておきましょう。

依頼したい業務に対応していない場合がある

料金が安い電話代行サービスは、依頼したいと考えている業務に対応していない場合があるので注意が必要です。

複雑な内容の業務や専門性の高い問い合わせへの対応などは、事前に対応可能かよく確認しておきましょう。

依頼したい業務に対応していても、高いオプション料金が必要になる場合もあるので、プラン内容までしっかり確認することをおすすめします。

オペレーターの応対品質が低い場合がある

価格が安い電話代行サービスは、オペレーターの教育にコストをかけていないケースもあります。

オペレーターの教育が不十分だと、応対品質が低い可能性があるので注意しましょう。

電話の応対品質が低いと、企業のイメージダウンや顧客満足度の低下につながり、企業にマイナスな影響を与えてしまいます。

オプションを追加すると予算オーバーする可能性がある

格安な電話代行サービスは、月額基本料が安く設定されている一方で、オプション料金が相場よりも高い傾向です。

基本プランに含まれるサービスでは依頼したい業務に対応できず、オプションを追加した結果、費用が高くなる場合もあるので注意してください。

24時間対応を依頼する場合は、夜間・早朝や休日はオプション料金がかかるサービスもあります。

月額基本料の安さばかりに注目してオプション料金を見逃してしまうと、予算をオーバーしてしまう可能性があるので気をつけましょう。

激安な24時間対応の電話代行サービスを選ぶ際のポイント

最後に、料金が安い24時間対応の電話代行サービスを選ぶ際のポイントについて解説します。

安さだけでなく、さまざまなポイントに注目して、コストパフォーマンスのよいサービスを選びましょう。

依頼したい業務に対応しているサービスを選ぶ

先述したとおり、安価な電話代行サービスは、依頼できる業務が限られている場合があります。

電話代行サービスに依頼できる一般的な業務は、一次対応や営業電話への対応、受注業務などがあげられます。

クレーム対応など難易度の高い案件などは、対応していないサービスもあるので注意しましょう。

自社で依頼したい業務を整理し、対応している代行会社を選んでください。

なお、24時間の対応を依頼する場合は、対応時間のチェックも必要です。

なかには、夜間や休日の対応は行っていないサービスもあるので、依頼したい時間帯に対応しているサービスを選びましょう。

サービス内容と費用のバランスをチェック

コスト削減ばかり重視して選ぶと、サービスの内容が乏しかったり品質が低かったりして、満足のいく利用ができない可能性があります。

また、格安な電話代行サービスのなかには、月額基本料が安くてもオプション料が高額なものもあります。

サービスの内容と費用のバランスに注目して選ぶことで、コスパの良いサービスを見つけやすくなり、電話代行をお得に利用できるでしょう。

応対品質をチェック

激安を謳う電話代行サービスのなかには、応対品質が低いサービスも存在します。

応対品質が低いと企業のイメージにも影響するため、電話代行サービスを選ぶ際はオペレーターの応対品質も必ずチェックしましょう。

オペレーターの教育制度がしっかり行われているかチェックしたり、実績や継続率、口コミに注目したりしてみてください。

それぞれの評価が高ければ、応対品質も問題なく、信頼できるサービスであると言えるでしょう。

導入後のサポートが充実しているサービスが狙い目

電話代行サービスを選ぶ際は、アフターフォローの充実度にも注目しましょう。

実際にサービスを利用してみると、変更したい点があったりオプションを追加したりしたいなどといった問題が生じることもあります。

充実したサポートが用意されていれば、何かあった場合にも柔軟に対応できて便利です。

しかし、格安な電話代行サービスでは、充実したサポートが提供されていないケースも珍しくありません。

なかなか自社にマッチするサービスが見つからない場合は、格安だから仕方ないと割り切るか、少々コストはかかっても十分なサポートを受けられるサービスを利用するか判断することも求められます。

セキュリティ対策にも注目

電話代行サービスを利用することで、代行会社を通じて自社の情報が外部に漏れるリスクがあります。

そのため、サービスを選ぶ際は、代行会社がどのようなセキュリティ対策をとっているかチェックすることも重要です。

オペレーターへの情報の取り扱い方についての教育など、セキュリティに関する研修をしっかり行っているところがおすすめです。

また、PマークやISMS認証バッジの取得など、セキュリティ対策として有効な制度を運用しているサービスを選ぶのもよいでしょう。

まとめ

できるだけ経費を抑えたいときには、格安な電話代行サービスがおすすめです。

しかし、安さばかりに注目すると、依頼したい業務に対応できなかったり品質があまり良くない可能性があります。

また、プランやオプションの内容をよく確認せず契約してしまうと、かえって費用が高くなってしまうケースもあります。

提供されるサービスと費用のバランスをしっかりチェックして、お得に利用できる電話代行サービスを探してみてくださいね。